神経内科での三ヶ月の研修期間は長くも感じましたが、今振り返るとあっという間でした。神経内科の研修では先生方の熱心な指導だけではなく、実際にチームの一員として様々な手技や治療に参加させていたように思います。
私がこの三ヶ月間を振り返ったときにまず思い浮かぶのは初診外来です。自分が診察をした後に、先生が再度診てくださるとはいえ、研修医が外来をさせてもらえる科は数少ないかと思います。患者様の主訴・紹介状、そして自分の診察で診断や必要な検査を考えることは難しかったのですが、とてもやりがいがありました。それとともに、自分の診察技術の未熟さを痛感することも多々ありました。
入院患者様からも多くのことを学ばせていただきました。
神経内科で入院している患者様には、いわゆる“難病”と呼ばれる疾患の方もいらっしゃいます。また、病気が“目に見えない”こともあります。神経が原因といわれてもよくわからず、不安が増してしまう方もいらっしゃいました。
患者様の涙を見ることも何度かありました。『自分の病気は治るのか、どれくらい時間がかかるのか』という先の見えない不安が患者さんやご家族にはついてまわります。そういったときに話を聞くくらいしかできない自分の無力さを感じるとともに、先生方とともに治療に全力を注ぎたいと強く思いました。先生方よりも空いている時間があるので、患者様やご家族と話をすることも多く、そういった時間が大切だということも痛感しました。
中にはよくなって、退院するときに笑顔や嬉しい涙を見せてくださる方や、自分を研修医ではなく“主治医の先生の一人”と言ってくださる方もいらっしゃいました。本当に嬉しく思います。
神経内科での研修を終え、充実した気持ちでいっぱいです。未熟な自分を指導してくださった神経内科の先生方、本当にありがとうございました。この研修で学んだことを無駄にしないよう、これからも頑張ります。
9:06 AM